大富豪で知られるメッツのスティーブ・コーエン・オーナーが、今季終了後にFAとなるエンゼルス大谷翔平投手(28)の争奪戦に参加することを熱望していると30日(日本時間31日)、ニューヨーク・ポスト紙電子版が報じた。

メ軍は今季、年俸総額が3億8200万ドル(約497億円)で、課徴金(通称ぜいたく税)だけでも1億900万ドル(約142億円)にのぼる。しかし、同オーナーの純資産は少なくとも170億ドル(約2兆2100億円)と桁違いで、同紙は「他のオーナーより2倍近く、総額5億ドル(約650億円)とも予想される“大谷ダービー”を勝つために明白な決意をしている」とした。

同紙は、資金面以外のメッツ移籍への3つの心配材料を挙げた。

1つ目は、本拠地が東海岸であること。メジャー移籍時に最終候補7球団のうち5球団が西海岸で、東海岸は0だった。また、西海岸には最大のライバルとなるドジャースが存在する。

2つ目は、大谷が金目当てで移籍先を選ばないと予想されること。FAまで6年かかることをいとわず、低年俸で若い時期の移籍を選んでいる。

3つ目は「ぜいたく税」。メッツは来季、年俸に対して110%もの税率となるため、大谷と年俸5000万ドル(約65億円)で契約しても、支払総額は1億500万ドル(約137億円)に膨らむ。