WBC米国代表入りが決まっていたドジャースの先発左腕クレイトン・カーショー(34)が17日(日本時間18日)、保険会社の審査が通らず出場を辞退すると発表した。WBCは出場する際に保険に入らなければならないが、カーショーは2021年に左前腕、昨季は腰痛で長期離脱しており、ケガ歴がネックとなった。

「本当にがっかりしている。いら立っている」と無念さを吐露。「本当に出場したかった。さまざまな方法を探った。自分で何とかできないかとか、何か方法がないかとMLBとも選手会とも球団とも相談して探った。周囲のみんなが、どうにかできるように努力してくれた。でも、どうすることもできなかった」と話した。今季はドジャースと1年2000万ドル(約26億円)で契約延長しているが、USAトゥデー電子版によると、もしWBCの試合でケガをした場合、今季の年俸を保険でカバーすることができないと保険会社から言われたという。「サプライズだった。今は100%健康だ。問題なんてない。出場したい選手には出場させてほしい」と訴えた。

米国代表ではヤンキースの先発左腕ネストル・コルテス(28)も土壇場で辞退しており、サイ・ヤング賞3度受賞のカーショーも失うことで重要な戦力をまた失った。