侍ジャパンで活躍したカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手(25)が3月30日(日本時間同31日)、ブルージェイズ相手の開幕戦に「2番左翼」でスタメン出場し、4打数1安打2四球と3度出塁。今季初安打もマークした。

5-5の同点で迎えた6回2死一塁。救援左腕メイザの外角スライダーを鮮やかに流し、三遊間を破る左前打で好機を広げた。地元ファンに定着した「ヌー」の声援の中、中軸へつなぐ役割はキッチリとこなした。白星にはつながらなかったが「ポジティブな面もあった。大事な開幕戦で、WBCがいい準備になった」。打者不利なカウントに追い込まれても、際どいコースを見極め、中軸へつなぐ姿勢は“侍仕込み”だった。

父チャーリーさん(56)と一緒に観戦した母久美子さん(57)は、「WBCとはまた緊張感が違う。日本でも米国でもチームメートに本当に恵まれていると思います」と笑顔で話していた。侍ジャパンでも流行した、こしょうをひく「ペッパーミル・パフォーマンス」はこの日はなかったが、ヌートバーは「次はやるかもしれないよ」と前向きだった。