エンゼルス大谷翔平投手が、天敵にことごとく芯を外され、2試合連続無安打に終わった。

レンジャーズ戦に「3番DH」で出場し、今季からレ軍に加入したメジャー13年目右腕イオバルディと対戦。4打数無安打に終わり、これで通算対戦成績16打数2安打、打率1割2分5厘と苦戦している。

直球の平均球速は全盛期の頃と比べ、2マイル(約3・2キロ)ほど落ちているが、全5球種の制球力で勝負された。ネビン監督が「ストライクを多く投げて、各球種が有効だった」と評したように、大谷との打席ではほとんどのボールが内角か低めに制球されたボール。全12球のうち直球は1球だけで、カットボールとスプリットを中心に攻められた。6回無死、第3打席の初球カットボールは真ん中に入り、唯一の甘い球。捉えた打球は快音を残して中堅方向へ大きな当たりとなったが、フェンス手前で失速した。

勝てば地区首位浮上だったが、チームは10失点で大敗。9回2死で8点差となってからは、外野手のフィリップスが登板する苦しい展開となった。打線もわずか1得点で、連勝は5でストップした。(アナハイム=斎藤庸裕)

【大谷の苦手投手(対戦20打席以上)】

マリナーズ・フレクセン 打率1割1分8厘(17打数2安打)

アストロズ・バルデス 打率1割5分4厘(26打数4安打)

レンジャーズ・ダニング 打率2割(20打数4安打)

マリナーズ・ゴンザレス 打率2割(25打数5安打)

ブルージェイズ・バジット 打率2割(25打数5安打)

メッツ・バーランダー 打率2割(20打数4安打)

ヤンキース・コール 打率2割(20打数4安打)