【アナハイム(米カリフォルニア州)28日(日本時間29日)=斎藤庸裕】エンゼルス大谷翔平投手(28)が、ナイター登板翌日のデーゲームで打者としてフル出場したが、流れは変えられなかった。マーリンズ戦に「3番DH」で出場し、4打数1安打3三振。チームは今季初の完封負けで、22年8月21日以来、95試合ぶりの無得点で完敗した。

第1打席から剛腕との対戦となった。マ軍のNo・1有望株ペレスの直球は、大谷の打席でこの日最速の100・1マイル(約161キロ)を計測。初対戦はフルカウントからのカーブを空振りし、三振に倒れた。4回無死の第2打席で白のバッティング手袋から赤色に変更。すると、右前に打球速度109・6マイル(約176キロ)の強烈なクリーンヒットを放った。この当たりが、両軍でこの日最速の打球速度。パワー勝負にも負けない力強さを見せた。

だが、その後は2打席連続で凡退。7回2死一、二塁、長打が出れば同点の好機で空振り三振を喫した。19日から本拠地に戻って9試合、大谷は33打数5安打で打率1割5分2厘。2本塁打を放ったが、打率は2割9分2厘から同2割6分9厘に下がった。

この日は2番トラウトも4打数無安打に終わり、9回は一打同点のチャンスで凡退。チームは今カード3連戦で3連敗を喫した。ネビン監督は両選手の状態について「心配していない。状態はベストではないかもしれないが、彼らは抜け出せばまた、勢いが出る」と話した。昨年はほぼ同時期から球団ワーストの14連敗。29日(同30日)からシカゴでホワイトソックス3連戦、ヒューストンでアストロズ4連戦を迎える。切り替えて、敵地へ乗り込む。