【ヒューストン(米テキサス州)1日(日本時間2日)=斎藤庸裕】約2年ぶりの3戦連発はならなかった。エンゼルス大谷翔平投手(28)がアストロズ戦に「3番DH」で出場し、5打数1安打。第1打席で右前打を放ったが、その後は凡退。2回は1点先制してなお2死満塁のチャンスで迎えたが3球三振を喫した。前日に2打席連続アーチをマークし、2戦3発と勢いづいていたが、21年6月27~29日以来の3試合連続本塁打はならなかった。

この日の試合前には、通算563本塁打で野球殿堂入りしているレジー・ジャクソン氏(77)から、二刀流のプレーを称賛された。初対面で会話を交わした同氏は「あなたは素晴らしい選手だと伝えたよ。日本語で『Special』はなんて言うんだ?と通訳に聞いて『あなたはトクベツ(特別)だ』と言ったら、『ありがとう』と返してくれた」と明かした。

球団OBでもある同氏はエンゼルスで左打者のシーズン最多本塁打記録(39本塁打)を保持していたが、一昨年の21年に大谷が46本塁打で記録を塗り替えた。「見た目もいい。マウンド上でも特別な存在で、とても素晴らしい才能を持っている。スペシャル×5の最高の選手だ」とたたえられた。

初戦は不発だったが、今4連戦の2戦目は大谷が今季12度目の先発マウンドに上がり、二刀流でプレーする。対するア軍は、中5日で十分に登板間隔を空け、左腕エースのバルデスが先発する。両投手の投げ合いはメジャーでは5度目で、大谷が0勝3敗。今季も5月9日の対戦で、投げ合いに敗れた。打者では、対戦成績で打率3割7分5厘のブレグマンも8戦連続安打で調子を上げている。投打で、天敵との対戦に臨む。