ア・リーグ西地区首位のレンジャーズが29日(日本時間30日)、メッツから先発右腕マックス・シャーザー(39)をトレードで獲得した。シャーザーは全球団に対するトレード拒否権を持っていたがそれを撤回し、トレードが成立した。メッツは交換にブレーブスのアクーニャ外野手の弟で有望株のルイスアンヘル・アクーニャ内野手(21)を獲得する。

シャーザーは通算210勝106敗で最多勝に4度、奪三振王に3度輝き、今季ここまで19試合に登板し9勝4敗、防御率4・01。今季ソフトバンクからメッツに移籍した千賀滉大投手(30)にとっては、偉大な先輩として頼もしい存在だった。

今季が2年総額8667万ドル(約121億円)の2年目で、来季4330万ドル(約60億6000万円)の選手側オプションがある。USAトゥデー電子版などによると、メッツはシャーザーの残り年俸2250万ドル(約31億5000万円)を負担する。またESPNのジェフ・パッサン記者によると、シャーザーは来季のオプションを行使し、レンジャーズに残留することですでに合意したという。

レンジャーズは今季、メッツからフリーエージェント(FA)となったエース右腕ジェイコブ・デグロム(35)と4年総額1億8500万ドル(約259億円)で獲得したが、デグロムは6月に右肘の手術を受け今季絶望となった。デグロムもシャーザーもともにサイ・ヤング賞に3度輝いている。