オリックスからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指す山本由伸投手(25)の申請手続きが、完了したことが20日、分かった。問題なく受理され、20日(日本時間21日)にも大リーグが契約可能選手として30球団に通知すれば、翌21日(同22日)から交渉がスタート。譲渡金支払いの意思がある全球団と、45日間にわたって交渉が可能となる。

メジャーではFA市場が、早くも活発に動き始めている。フィリーズが通算90勝の先発右腕アーロン・ノラ投手(30=フィリーズFA)と、7年1億7200万ドル(約258億円)で合意したことがこの日、明らかになった。今季は12勝を挙げ、ポストシーズンでも3勝をマーク。FA後、複数球団が興味を示す中、相思相愛と言われてきた古巣と再契約した。

MLB公式サイトによるFA先発投手ランキングで3位のノラが早期決着したことで、今後は有力選手の争奪戦が激化する見込み。ノラと契約合意したフ軍だが、地元紙は「球団の方針を知る人物が、球団はまだヨシノブ・ヤマモトの争奪戦に加わる見込みだと話している」と伝えている。ヤンキース、メッツ、ドジャース、ジャイアンツなど多数の球団が山本の争奪戦に加わるとみられている。

またDeNA今永昇太投手(30)が同8位にランクされるほか、実績のある前田健太投手(35=ツインズFA)を含め日本人先発投手への評価は高く、市場全体が一気に動き出しそうだ。