山本由伸に続き、今度は「今永争奪戦」へ-。DeNAからポスティング制度を利用して米移籍を目指す今永昇太投手(30)が、週明けの27日(日本時間28日)までに正式な申請手続きを行う見込みとなった。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が22日(同23日)、「X(旧ツイッター)」で伝えた。

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<FA市場の現状>

FAランク1位の大谷は「別枠」としても、先発投手1位にランクされる山本の動向が、今永をはじめ他の選手に影響する可能性は高い。ただ、GM級の編成トップがNPB視察を終えているヤンキース、カブス、メッツなどは、山本だけでなく、WBCを含め、今永の公式戦での投球もチェック済み。山本との「両にらみ」の球団も多く、今永側とすれば、ポスティング申請の時期をずらし、1週間の時間差を確保するのは賢明な選択だろう。

その一方で、近年まれに見る「売り手」となった先発市場だけに、早期決着の可能性も少なくない。実際、メジャーで実績を残してきたノラ(フィリーズ)、リン、ギブソン(ともにカージナルス)とベテラン先発陣が続々と契約を締結。総額2億ドル(約300億円)とも見込まれる山本争奪戦に参戦せず、先発2~4番手として期待できる今永を最優先して、強烈にアタックする球団がいても何ら不思議ではない。【MLB担当=四竈衛】