エンゼルスからFAとなりドジャースに移籍した大谷翔平投手(29)が14日(日本時間15日)、本拠地ドジャースタジアムで入団会見を行った。隠密に行われた入団交渉中は、大谷がどこに現れるのか、全米が注目していた。会見後、現地放送局のスポーツネットLAには、大騒ぎの中で愛犬デコピンの散歩をしていたことを明かした。

今回の契約は、交渉の途中経過が外に漏れず、隠密に進められた。理由については「僕というよりエージェントのネズの仕事の範囲ではあるので。僕は正直、どういう風に進むのか全く理解していないというか、完全に任せていた。僕は犬の散歩に行ったり、普通に過ごしていた」と話した。

別人が乗った、アナハイム近郊からブルージェイズが本拠地を置くトロント行きのプライベートジェットが追跡されるなど、交渉中は全米のメディアが注目していた。臆測には「僕自身が見ることはなかったですが、言われたりはしたので。本当に行っているの、とか聞かれたりした。実際にそうなった時も、僕は家のソファで犬といたので。こっちがびっくりした」と話した。

大谷が報道陣に対面して取材に応じたのは、10勝目を挙げた8月9日以来4カ月ぶり。球場周辺には開場時間の30分前から待機する報道陣の車が交差点の四方で80台ほど長蛇の列を作り、100人以上がスタジアムの開場を待った。スポーツ史上最高額となる総額7億ドル(約1015億円)で契約を交わしたスターに、世界中から注目が集まっていた。