DeNAからポスティングシステムでメジャー移籍を目指してきた今永昇太投手(30)が9日(日本時間10日)、カブスと契約合意したことが明らかになった。球界関係者によると、身体検査後、一両日中にも正式に発表される。契約の詳細は不明だが、出来高やオプトアウト(契約破棄)などの条項を含めた複雑な複数年契約になるものとみられる。今後は、同じセ・リーグでしのぎを削った鈴木誠也外野手(29)との「共闘」で、16年以来の世界一を目指すことになった。

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今永の契約内容は、複雑なようだ。ニューヨークポスト紙のヘイマン記者によると、2年3000万ドル(約43億5000万円)が固定。他に、選手と球団に双方にオプション(希望した方が契約延長できる権利)がついている。徐々に金額が上がる「エスカレーター式」で最大8000万ドル(約116億円)になるという。

元レッズGMのジム・ボーデン氏によると、2年3000万ドルが4年6000万ドル(約87億円)になる可能性があり、複数回のオプトアウト(選手側の契約破棄)を使えば、最大8000万ドルに達するという。

両者を総合すると、固定2年+選手と球団ともに2年程度の延長オプションが付随しているとみられる。