ドジャース大谷翔平投手(29)は米野球殿堂入り当確か? ESPNのデービッド・ショーエンフィールド記者が17日付の電子版記事で、その可能性を検証する特集を掲載した。

同記者はまず、2度目の右肘手術を受けた大谷が今後、投手としてこれまでと同様の活躍ができないと仮説を立て、打者のみの成績を予測。選手の能力を示す指標WARで大谷はすでに34・7をマークしているとした上で「通算WARは58・2になる」と試算し、野球殿堂入りの目安となるのは60WAR前後であるため、ボーダーラインであると指摘した。

また同記者は、本塁打数によって可能性を検証。今後10年間で平均30本塁打を打った場合、通算471本になり、その場合も選出当確には十分でないと分析した。

さらに2021年から昨季まで投打の二刀流で目覚ましい活躍をしたことが、選出に影響する可能性がどれくらいあるかを検証。元ドジャースのサンディ・コーファックスのベスト3シーズンと比較した。「コーファックスは63年に25勝5敗、防御率1・88、65年に26勝8敗、防御率2・04、66年に27勝9敗、防御率1・73と圧倒的な成績を残したことで神話化された」とし、通算165勝、防御率2・76だが72年に殿堂入りを果たした。

同記者は「恐らくオオタニもコーファックスのケースと同じになると思う。彼が残りのシーズンで良いDHとして活躍し続けるだけでも、殿堂入りに選出される」と結論づけた。