【ピオリア(米アリゾナ州)3日(日本時間4日)=四竈衛】パドレスのダルビッシュ有投手(37)が3日(日本時間4日)、今オープン戦2試合目となるマリナーズ戦に先発。3回1/3を投げて4安打2失点無四球6奪三振と、上々の内容だった。初回は、3者連続三振で好スタートを切った。2回には、ボテボテの内野安打と強風に乗った本塁打で2失点。それでも、終始ストライクが先行する安定した内容だった。

打者12人から6奪三振。そのうち5個は変化球で仕留めるなど、手応え十分の47球だった。「スライダーとかスイーパーとか、変化球系がよかったので、うまく組み立てられたと思います。変化球は1歩前に進んだかなと思います」。その一方で、最速は95マイル(約153キロ)。次回以降は「フォーシームがもうちょっといけるな、というのがあった」と速球のスピード、精度アップを課題に挙げた。

この日は、相手ベンチからマ軍の会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が観戦。「試合前にごあいさつできなくて、試合中の1回、チラッと目に入ったんですけど、終わってからあいさつしようと思って、降板してベンチの方を見てたら、こっちの方を見てくださって、手をたたいて、ナイスピッチング、と言っていただいて、すごくうれしかったです」。マウンド上で風格を漂わせる日米通算20年目のベテランが、先輩レジェンドの褒め言葉に満面の笑みを浮かべた。

▽パドレス・シュルト監督(ダルビッシュについて) 「彼は6つの三振を奪い、すべてをコントロールしていた。とてもいい仕事をしたし、彼にとっていい1日だったね」