ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平容疑者(39)が違法スポーツ賭博で借金を抱え、大谷の口座から少なくとも450万ドル(約6億7500万円)を送金したとされる問題で、ESPNは11日(日本時間12日)、水原容疑者が不正に大谷の口座から送金した金額は総額1600万ドル(約24億円)以上であることが判明したと報じた。罰金最大100万ドル(約1億5000万円)と禁固最大30年の両方かいずれか一方の刑罰が科される可能性があるという。

ESPNは「木曜日に連邦当局が提出した宣誓供述書によると、大谷の元通訳は、ドジャースのスーパースターから2年間で1600万ドル以上を盗み、違法スポーツブックへのギャンブルの借金を返済していた」とリポート。マーティン・エストラーダ検事はロサンゼルスで行われた会見で「大谷はこの件で被害者とみなされる」と、大谷の違法賭博や送金に関与はなく、潔白であることを強調した。連邦検事局によると水原容疑者は12日(同13日)の午後に連邦地方裁判所に出廷予定で、その際に罪状認否の日程が決められるという。

ブックメーカーとのやりとりのメール履歴によれば、水原容疑者は21年9月に違法スポーツ賭博を開始。1日平均25回で合計1万9000回ほど、1回あたり10ドル(約1500円)から16万ドル(2400万円)を賭け、勝ち額は総額1億4200万ドル(約213億円)、負け額は総額1億8300万ドル(約275億円)で、収支はマイナス4067万8436ドル(約61億円)だったという。また、銀行の記録では、大谷の口座の電話番号とメールアドレスが21年後半に水原容疑者の管理するものに変更され、ブックメーカーで勝った金額は大谷の口座ではなく、水原容疑者の口座に入金されていたという。

また、連邦検事局によると水原容疑者は大谷の口座を使って野球カードを約1000枚、総額32万5000ドル(約4880万円)でネット通販サイトで購入。「Jay Min(ジェイ・ミン)」の偽名を使用して送り先をドジャースのクラブハウスにしていたという。

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