地区首位を快走するドジャースが、12日(日本時間13日)から宿敵パドレスを本拠地で迎え撃つ。7戦連続安打と好調を維持する大谷翔平投手(29)は、松井秀喜氏が持つ日本人最多の通算175本塁打まであと1本。同僚の山本由伸投手(25)、パ軍ダルビッシュ有(37)、松井裕樹投手(28)と日本人メジャー4人が顔をそろえる3連戦は、一段と注目を集めそうだ。

韓国で行われた3月20日の開幕戦以来となる「ダルビッシュvs大谷」は、3戦目の14日(同15日)に再現される。初対決では2打数1安打。試合後、ダルビッシュが「ゆっくり楽しむことができなかった」と振り返ったのに対し、大谷は「1球1球、気合入っていたと思います」と、率直な感想を口にした。長距離移動で体調管理が難しかった前回と違い、今回は通常のルーティンで準備ができる状況。今季未勝利とはいえ、防御率3・86と安定感を維持するダルビッシュに対し、大谷も快打を連発しており、見応えのある力勝負が繰り広げられそうだ。

12日の初戦に先発する山本にとっては、リベンジの機会となる。3月21日のメジャーデビュー戦で対戦し、1回5失点で降板。だが、米国に戻った後は2試合に登板し、10回無失点13奪三振と本領を発揮。前回登板の6日にはカブス戦でメジャー初勝利を飾った。今回は本拠地初白星がかかるうえに、同地区のライバル相手に苦手意識を持つわけにもいかない。開幕後15戦で早くも登板8試合とフル回転する松井は防御率1・23と抜群の成績を残しており、勝ち試合の終盤で「大谷斬り」を任されそうだ。

地区3連覇へ好発進したド軍に対し、2年ぶりのプレーオフ進出を目指すパ軍にとって、直接対決は蹴落とす絶好の機会。開幕後、間もないとはいえ、今回の3連戦では熱気十分の戦いが見られそうだ。