昨季DeNAでプレーし、米球界復帰を目指してメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズに所属するトレバー・バウアー投手(33)から性的暴行被害を受けたと訴えたアリゾナ州の女性が詐欺罪などで起訴されたと、米テレビ局ESPNが16日(日本時間17日)伝えた。取材に応じたバウアーの担当弁護士によると、起訴状では「詐欺的な口実や重大な不作為によって、トレバー・バウアーから利益を得た」などと指摘された他、バウアーとは別の人物に対しても恐喝による窃盗でも起訴されているという。

この女性は昨年、バウアーから20年に性的暴行を加えられ、望まぬ妊娠につながったとして民事訴訟を起こしていた。バウアーの担当弁護士は裁判所に提出した書類の中で「たった一度の性行為ではあったが、合意の上だった」と説明している。また、ESPNが入手した警察の報告書では、女性が性的暴行の申し立ての後に事情聴取を受けた際に「最初は流産したと供述していたが、後に流産を中絶と言い換えた」との指摘があった。その上で、担当刑事は女性の医療記録に「実際に妊娠していたかどうかを示していない」との認識を示したという。

バウアーは自身のSNSを更新し、今回の一件について5分余りの動画を投稿。自身の潔白を改めて主張した上で、「この状況全体が大ウソだったことを証明するために、他に何をすればいいんだ?」「正気の沙汰とは思えない。私はどの時点で仕事に戻り、生計を立て直すことができるのでしょうか」と訴えた。