【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)16日(日本時間17日)=斎藤庸裕】ドジャース大谷翔平投手(29)が4試合ぶりのマルチ安打をマークしながら、得点圏で3度凡退した。

ナショナルズ戦に「2番DH」で出場し、5打数2安打。得点圏打率が19打数1安打の打率5分3厘まで下がった。試合前に生演奏を披露したX JAPANのYOSHIKIが観戦する前で豪快アーチが期待されたが、日本人のメジャー通算本塁打数の記録更新は、またも持ち越しとなった。

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YOSHIKIが、試合前にピアノの生演奏を行った。まずはバラードの名曲「ENDLESS RAIN」の演奏を披露。観客から拍手を受けた。その後、両軍の選手が整列する中で国歌の演奏を始めたが、音響の不具合で、しばらくスタジアム内は静寂に包まれた。思わぬハプニングに見舞われたが、即興で間奏を作曲。“Take2”は不具合なく、美しいピアノの音色が響き渡った。「まさか2回演奏とは思いませんでした。大歓声を聞いた瞬間、即興を含め、頑張って良かったと思いました」と振り返った。

試合前には大谷と山本と対面。2人から特注の背番号44のユニホームをプレゼントされた。2人のドジャース加入について「(同じ)ロサンゼルスに住んでいるので、とてもうれしいです」と喜んだ。大谷の二刀流での活躍には「すごいですよね。僕もアメリカに来て長いんですが、大谷選手が来て、スーパースターが来てアメリカで頑張っているのは尊敬もしますし、アメリカに住む日本人として、とても勇気づけられます」と敬意を示した。

ロサンゼルスを拠点とし、米国でも音楽活動を続けている。野球と音楽でジャンルは異なるが、共通点もある。「僕に限らないと思うんですけど、いろんな方に支えられて皆さんここに立っていると思うので、少しでも、恩返しできるようにという気持ちで日々、頑張ってます」。また、異国で成功するために必要なメンタリティーについては「やっぱり努力する結果というのは出るので。努力、努力、努力。それがメンタルにもつながるのかなと思いますけど」と語った。