【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)14日(日本時間15日)=斎藤庸裕】ドジャース山本由伸投手(27)が、白星はつかなかったが、エースたる貫禄の投球で勝利に貢献した。メッツ戦に先発し、7回2/3を4安打1失点。初回、先頭リンドアに本塁打を浴びたが、その後は20打者連続アウトを奪うなど、過去最多42球を投じたスプリットを軸に圧倒した。

山本はこの日、青色グラブでマウンドに上がった。今季はWBCから赤と黒基調のグラブで登板。開幕から4試合目で昨季までのものに戻した。試合後「やっぱりグラブも投げるのに重要で。先週、その前もすごく順調には来てましたけど、もう少しだなっていうところがあったので、ちょっと1回グラブを戻して、やってみようと思いました」と意図を明かした。

腕を振る右腕だけでなく、左手にも繊細な感覚がある。春のキャンプ中、グラブの色を変更した理由について「色によって革の張り具合とかもちょっと違うので」と説明した。クラブハウスでは登板後や練習の合間にグラブを磨き、手入れをする姿が見られる。精密機械のような制球を生み出すにはグラブをはめる感覚も必要不可欠で、「バランスの悪いグローブだと先が重くなって、左手が死んじゃう。そうすると、右手がうまく動かない。左手の肩甲骨がしっかり決まって、右手が動く。そういう(体の動きを)邪魔しないようなグローブがいい」と、こだわりがある。

今季3度の登板で「もう少し」と感じた微妙なズレ。慣れ親しんだグラブの感覚で躍動し、8回途中まで次々と打者を圧倒した。