【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)5日(日本時間6日)=水谷京裕、斎藤庸裕】ドジャース佐々木朗希投手(24)が、初ものずくめで渡米後ベストピッチの快投を演じた。エンゼルス戦に先発し、7回2安打無失点。先発登板では初めて無失点で終え、メジャー初の2ケタ10三振を奪った。フォーシームの最速も渡米後では自己最速100・6マイル(約161.9キロ)をマーク。打線の援護なく勝敗はつかなかったが、98球の力投で9回サヨナラ勝ちにつなげた。
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佐々木は着実に、目前の壁を乗り越えてきた。制球と球威、2巡目以降の対策、監督からの信頼…。メジャー2年目でベストピッチの力投を披露した試合後、「ここ2年間くらい取り込んできたことで、いいも悪いも、いろいろ経験できたので。この状態が続くように」と言った。
開幕当初は、自分らしさを見失いかけた。オープン戦で結果が出ず、今季初登板後は「自信はそんなになかったですし、正直僕が一番不安だった」と吐露した。制球が不安定で、なかなか結果が出ない。4月12日のレンジャーズ戦後には、「納得いくボールを投げ続けることができていないので、今起きてる結果もなんとなく、計算できてしまうところもある」と胸中を明かした。
登板を重ねるにつれ、制球の課題は克服した。ただ球威が戻らず、2巡目以降で打者に捉えられる壁にぶつかった。それでも、5月以降は劇的に改善。この日も、3週間前に対戦したばかりのエンゼルスが相手だったが、2安打に抑えた。「前回の配球も加味して、ウィル(捕手スミス)にもピッチングコーチにもうまくリードしてもらえた」と感謝。周囲とのスムーズなコミュニケーションも好結果に反映し始めた。
クールな印象がある一方で、感情表現も徐々に多くなった。この日の試合後の囲みでは、主にフィジカル強化に関してともに取り組んできたスミスコーチに対して「1年目から見てもらっているんですけど、文化の違いだったり、コミュニケーション的なところでもたくさん学ぶところが多い」とコメント。登板後のやりとりについては「ここで言えることじゃないです」と、笑った。
6回途中から救援陣が準備を始めたが、7回まで投げきった。信頼して送り出したロバーツ監督は「彼が先発する度に高い期待を抱いている。それは彼自身が勝ち取ったものだ。大きな成長の証」と評価。壁を越える度、たくましさが増す。球威で圧倒するような、自信あふれる姿も目に見えるようになってきた。
▼ドジャース佐々木が7回無失点。先発で無失点投球は、メジャー2年目、先発19試合目で初めて。10奪三振は、5月17日の8三振を更新する自己最多。24歳7カ月での2桁奪三振は、18年大谷が23歳で2度(当時エンゼルス)、04年多田野(ガーディアンズ)の24歳2カ月に次いで、日本人で年少4番目の達成となった。
▼佐々木は2回2死、ペラザの打席でメジャー移籍後の最速となる100・6マイル(約161・9キロ)をマークした。過去最速は25年3月19日カブス戦(東京ドーム)で鈴木誠也に投げた100・5マイル(約161・7キロ)だった。日本時代の最速は165キロ。



