エンゼルスは16日(日本時間17日)、ヤンキースからフリーエージェント(FA)になっていた松井秀喜外野手(35)の獲得を発表した。1年契約で詳細は公表されていないが、AP通信は年俸を今季の約半分の600万ドル(約5億1000万円)と伝えている。背番号は巨人、ヤンキース時代と同じ「55」。

 同日午後2時すぎ(日本時間同午前7時すぎ)から、本拠地エンゼルスタジアムで記者会見した松井は「新しい自分自身の出発に、非常にエキサイトしている。今まで身に付けたものを、来年はエンゼルスのワールドチャンピオンのために全部出し切りたい」などと抱負を話した。

 松井はヤンキースとの4年契約の最終年だった今季、主に指名打者で142試合に出場して28本塁打、90打点をマーク。ワールドシリーズでは3本塁打、8打点などの大活躍で9年ぶりの世界一に貢献し、最優秀選手(MVP)に選ばれた。

 エンゼルスはア・リーグ西地区を3年連続で制している強豪で、過去に長谷川滋利投手が在籍した。会見に同席したソーシア監督は「どんな投手も苦にしない。毎日プレーしてくれるだけで打線への影響は大きい」と打撃に信頼を寄せ「若手選手へのリーダーシップも期待している」とチームを引っ張る中心選手としての役割にも期待した。