【シラキュース(米ニューヨーク州)7月31日(日本時間8月1日)=千葉修宏】メジャー40人枠を外れ、ヤンキース傘下3Aスクラントン所属となった井川慶投手(29)が、所属球団にこだわらずにメジャー復帰を目指す考えを明らかにした。井川はこの日、ブルージェイズ傘下3Aシラキュース戦に先発。5回に1点を失うまで無安打無失点を続けるなど好投。3Aで11勝目(5敗)を挙げた。試合後には「メジャーならどこの球団でも?

 もちろんそうですね。3Aの選手はみんなそう思っている」ときっぱり。大リーグ復帰へ、ヤ軍だけにこだわらないことを示唆した。

 大リーグはこの日の午後4時に、ウェーバー公示をせずにトレードできる期限を過ぎた。だが井川はすでにウェーバー公示後、7月26日にメジャー40人枠を外れている。そのため球団は8月中も同投手を自由にトレードできる。

 井川も「メジャーでローテを守れるピッチャーを目指して頑張りたい。自分の場合は8月に入ってから(どの球団でも)取ってくれればいいんで」と、移籍も含めた大リーグ昇格のチャンスをうかがっている。

 井川は6月28日にマイナー降格後、投球にさまざまな工夫を凝らしてきた。この日も、時々見せるスリークオーターぎみの腕の振りや、カッターやツーシームなどの新球種が効果的に決まった。