メジャー歴代4位の高齢デビューを飾ったメッツ高橋建投手(40)の次回登板が先発マウンドになる可能性が3日(日本時間4日)、高まった。2日に初登板を果たしたばかりだが、併殺で満塁危機を救った鮮烈デビューに、マニエル監督の評価が急騰。今後の起用法について、4日にもミナヤGMを交えて話し合う意向を明かした。

 この日のフィリーズ戦は雨天中止。メ軍ローテーションは1日ずれたが、不振の左腕ペレスを故障者リストに入れる方向で調整する。空いた8日(日本時間9日)パイレーツ戦の代役先発について、ニューヨークの地元メディアはこの日、「高橋が最有力」と一斉に報じた。マイナーでも今季、1試合最多で55球しか投げてないことがマイナス材料だが、それでも同監督は40歳ルーキーの抜てきに傾いているという。

 先発起用の可能性を伝え聞いた高橋は、「与えられた仕事をするだけ。必死で食らいついていきたい」と話した。日本人最年長デビューから一夜明け、知人からの祝福メールに「思ったほど多くなかったかも」と笑わせた。広島時代の同僚、ドジャース黒田からも届き、「忘れないでくれてうれしかった」とリラックスモードだった。(フィラデルフィア=佐藤直子通信員)