【カンザスシティー(米ミズーリ州)21日(日本時間22日)=山内崇章】レッドソックス田沢純一投手(23)が左股(こ)関節の違和感で60日間の故障者リスト(DL)入りし、メジャー40人の登録枠から外れた。チームは10月上旬のプレーオフ進出へ向けて快進撃を続けるが、田沢のメジャー1年目は、この日で終わった。

 フランコナ監督からDL入りが伝えられた田沢は「チームはこれからプレーオフというとき。自分の登板がもうなくなるのは残念」と唇をかんだ。4日のホワイトソックス戦で違和感を覚えて以来、この日まで登板機会なし。球団側は、来季も見据えて無理をさせない方針を決めた。

 昨年末に社会人の新日本石油からメジャー契約を果たして渡米。2A、3Aを合わせた今季のマイナー成績は20試合に先発し9勝7敗。メジャーに昇格した8月7日のヤンキース戦で即デビューを果たした。メジャーでは6試合(先発4試合)2勝3敗、防御率7・46。収穫の多い1年を来季に生かしたい思いは、田沢も同じ。「来年は(最後まで)メジャーでやりたい。気持ちを切り替えてこのオフのトレーニングに励みたい」。当面の帰国日は未定。しばらくはボストンで練習を続ける見込みだ。