巨人を自由契約になった村田透投手(25)が米大リーグ、インディアンスとマイナー契約を結んだことが17日、分かった。この日、都内で正式にサインし「巨人で3年間勉強させていただいたことを生かして、メジャーで活躍して恩返しができれば」と飛躍を誓った。182センチの右腕は春季キャンプでチームに合流し、メジャー昇格を目指す。

 07年大学・社会人ドラフト1巡目で入団したが、1軍登板はなく、3年という異例の短期間で戦力外通告を受けた。通告を受けた日は親戚の結婚式だったが、失意のどん底で参加を取りやめた。食事はのどを通らず、一睡もできないまま朝を迎えた。そのままグラウンドに向かい「やっぱり野球が好きなんだなって。努力すればきっとチャンスが来る」と切り替えた。現役続行を希望し、12球団合同トライアウトを受験。数日後にインディアンスからのオファーが届いた。

 昨年、アリゾナ秋季リーグに参加し、メジャーを目指す有望株らとプレー。その後、ジャイアンツの正捕手となり新人王を獲得したポージーの活躍は、メジャーへのあこがれを抱くきっかけになったという。22日にも都内で入団会見を行う予定。異国の地での再チャレンジがスタートする。