マリナーズ・イチロー外野手(37)が24日(日本時間25日)、志願の居残り特打を行った。「バッティング練習の数が圧倒的に少ない」と話したのは2日前のこと。フリー打撃が練習メニューに組まれた前日は41スイングを消化したが、この日は22スイングで練習終了。イチローは特打を希望する他の選手らと打席で振り込み、最後は低めの球を完璧にとらえて右中間フェンスを越える見事な“一発締め”。その感触に気分が良かったのか「ソーリー・アバウト・イット!(いい当たりしてすいませんね!)」と言葉に力を込めた。

 今キャンプ最多の66スイングを見せたイチローだが、実は、全体練習の前に1人で室内練習場で約20分間のティー打撃を終えていた。25日は紅白戦が行われるが、打順を聞かれたウェッジ監督は「4番じゃないよ、1番だからね」。快音を連発したイチローの打撃に新指揮官の期待が伝わる。(ピオリア=木崎英夫通信員)