<ブルージェイズ6-5タイガース>◇10日(日本時間11日)◇ロジャーズセンター

 ブルージェイズ川崎宗則内野手(33)が劇的勝利を呼び込んだ。タイガース戦の7回に代打出場し、延長19回の先頭で迎えた7打席目。リーグトップタイ13勝のポーセロにカウント1-2と追い込まれながら、外角に沈む77マイル(約124キロ)のカーブをすくい上げて中前打。これを口火に無死満塁の好機をつかみ、バティスタの右越え安打でサヨナラのホームを踏んだ。

 延長19回、試合時間6時間37分ともに球団史上最長だった。川崎は「本当に良かった。そんな歴史ある試合に自分がいられてすごくラッキーだった。野球人生で初めてのこと」と満面の笑み。9度の守備機会をこなした前日9日と比べ「昨日を超えて今日が一番いい日、最高の日になった。最後の打席で最高の結果を出せたことがうれしいし、すごく自信になる」と喜んだ。

 前日は上原、田沢が所属するレッドソックスが同じ延長19回まで戦い、エンゼルスにサヨナラ負けを喫したばかり。だがブ軍は、同リーグ東地区で最下位に低迷するレ軍とは置かれている状況が違う。首位オリオールズに5ゲーム差の2位で、1ゲーム差でヤンキースが3位にいる。ポストシーズン進出へ、川崎が真の切り込み隊長になる。