<ドジャース5-0ロッキーズ>◇3日(日本時間4日)◇ドジャースタジアム

 ドジャースが2年連続11回目の地区優勝を決めた。マジック1で迎えた2位ロッキーズ戦で快勝。王手をかけた9月27日から5連敗と足踏みしたが、本拠地で連覇を決め、リーグ最高勝率で7日からの地区シリーズ(対カージナルス)へ臨むことになった。

 首痛を抱える黒田博樹投手(34)はトレーナー室で試合終了を見届けると、シャンパンファイトに飛び込んだ。「何回やってもいいもの。今年はケガもあって複雑な気分ですが、少しでも力になれて良かったです」。4月には左脇腹痛、8月には頭部に打球を受けて離脱するなど、故障に悩まされた。それでも8勝7敗、防御率3・76と安定した結果を残した。

 4月15日以来、1度も首位の座を譲らずにテープを切った。若手野手の主力が成長し、その一方で控えとしてベテランを補強。薬物使用で50試合の出場停止処分を受けた主砲ラミレスの不在中も、バランスの取れた戦力で乗り切った。トーリ監督も「ここまで簡単に来られるとは、誰も思っていなかった」と感激の面持ちだった。昨季はリーグ優勝決定戦で敗退。黒田が復帰するまで勝ち進めば、88年以来21年ぶりの世界一も見えてくる。(ロサンゼルス=四竈衛)