阪神が、すでに獲得に乗り出している新外国人マット・ハグ内野手(30=ブルージェイズ)について、内野だけではなく、左翼も含めた3ポジションを守れるマルチプレーヤーとして期待を持っていることが4日、分かった。

 191センチ、102キロの体格から広角に強い打球を飛ばす打撃が最大の魅力だが、球団関係者によれば、守備も一塁、三塁の他に左翼も守れるという。レギュラーが固定できない三塁と、マートンが抜ける左翼が最大の懸念材料となっている阪神にとってはまさに両方の課題に対応してくれる選手として期待している。

 メジャーでは通算43試合に出場と実績は乏しいが、3Aでは今季も打率3割3分8厘、11本塁打、92打点と安定した成績を残した。まだ30歳という年齢からも、金本阪神の新主軸候補に挙がる存在。この日、金本監督は交渉中の新助っ人に関する報告について「軽くね。分からない。詳しいことは知らない。(映像は)見たと思うけど、どれが、どの映像か覚えていない」と話すにとどまった。打撃だけではなく、守備でも期待が高まる。