若き剛腕が勝利の方程式の一角を託された。楽天安楽智大投手(19)が今日31日の阪神戦からリリーフを務めることが30日、正式決定した。6回4失点で2敗目を喫した28日の日本ハム戦後、梨田監督から「ボールは十分に通用している。短いイニングを0点で抑えてほしい」と伝えられた。安楽は「いつかは則本さんのようなエースになりたい気持ちは変わらない。そのために、新たなチャレンジを経験にしたい」と快諾。守護神の松井裕へとつなぐ重要な役割に挑戦する。

 救援防御率5・96と苦しむブルペンを助け、自身の能力も生かす配置転換だ。先発では球数が70を超える5回前後に失点が続き、3試合で0勝2敗、防御率5・60。しかし序盤の3イニングに限定すれば3試合で被安打2の12奪三振、防御率0・00で奪三振率も12・00の好成績を誇る。与田投手コーチは「強いボールで三振を取れる。相手の流れをぴたっと止めてほしい」と期待感を強めた。

 点差のある場面などで数回の登板を重ねた後に、終盤を託していく。チームは当初のセットアッパー候補リズを1日の先発に置くなど改革を断行中。最下位脱出への起爆剤にする。