DeNAドラフト5位の「茨城の中田翔」こと細川成也外野手(18=明秀学園日立)がプロ初打席で豪快なバックスクリーン弾を放った。

 途中出場で7回に回ってきた初打席。阪神島本の外角高め直球をたたくと打球はバックスクリーンに飛び込む「プロ1号」となった。

 今キャンプは2軍スタートも視察したラミレス監督が一目惚れ。7日に1軍練習に参加すると怪力ぶりを猛アピールした。フリー打撃では54スイングで15発の柵越え。バックスクリーン直撃を含め3連発のシーンでは、快音に練習中の選手、スタッフが手を止めて見入ったほどだった。

 ラミレス監督は「18歳とは思えないパワーを持っている。来る前にコーチから聞いていたけど、うわさ通り」と話し1軍抜てきが決まった。

 胸囲102センチ。ベンチプレスは最高130キロ、スクワットは230キロも持ち上げる。中学時代はジャベリックスローといわれるやり投げ競技で、77メートル投げて当時の中学生記録を更新。全国2位の実績を持つ。

 明秀学園日立(茨城)では投打二刀流で活躍し高校通算63本塁打。「茨城の中田翔」の異名を持っていた。プロでは打者として勝負する。ドラフト5位ルーキーが大きな一歩を踏み出した。

 ◆細川成也(ほそかわ・せいや)1998年(平10)8月4日、神奈川・厚木市生まれ。小学3年の時、北茨城リトルで野球を始める。いわきシニアから明秀日立へ進学。高校2年春から外野手としてベンチ入り。3年春から投手で夏の茨城県大会準優勝。高校通算63本塁打で「茨城の中田翔」と呼ばれた。16年ドラフト5位で外野手としてDeNA入団。181センチ、85キロ。右投げ右打ち。血液型AB。