ヤクルト由規投手(27)が1日、5日からのDeNA戦で今季初先発することが明らかになった。先発ローテーションから5日の登板が最有力。この日、都内で行われた1軍投手練習に合流。キャッチボールなどで調整し「まだ緊張感はない。明日は(試合日で)雰囲気が変わると思うので、自分の気持ちの変化もある」と笑みがこぼれた。

 好機を勝ち取った。4月28日のイースタン・リーグDeNA戦で2安打10奪三振完封。13年の右肩手術後、初の中6日での登板で最長イニングを投げきった。右肩の負担を考慮され、キャンプからファームで登板間隔を空けて調整していたが2軍で4戦3勝。防御率1・04の結果に加え、状態の不安がなくなり1軍昇格が決定。「登板間隔が縮まって、良い流れで来ている。調子の波がなく来られた」と手応えを口にした。

 ダル流の調整が好調を作る。オフにレンジャーズ・ダルビッシュらの自主トレに参加。肉体作りの意識を変えた。これまでウエートトレーニング後にプロテインを飲む程度だったのが「練習前、練習後、試合中、ウエート後、就寝前と変わった。試合の中で疲れるという感じがなくなった」。長いシーズンを戦うために5、6種類のサプリメントを口にするようになった。

 DeNA戦の先発後、試合日程の都合で1度登録抹消となるが、好投すれば先発ローテ定着も近づく。完全復活へ、「キャンプから状態を落とさずにコンスタントに投球するのを意識していた。投球すればするほど感覚は良くなってきた」と意気込む。上位浮上へ右腕が起爆剤になる。【島根純】