神風に、負けた。日本ハムは阪神2回戦(甲子園)に逆転負けを喫した。1点リードの4回、先頭の鳥谷が放った右翼前方への打球を二塁手の田中賢介内野手(36)が追ったが、捕球できず。二塁打とされると、1死から岡崎にプロ初本塁打となる決勝の逆転1号2ランを打たれた。上空を舞っていた敵地特有の浜風に翻弄(ほんろう)され、連勝は3で止まった。
高く舞い上がった打球を、二塁手の田中賢が背走して追った。1点リードの4回、先頭の鳥谷が打ち上げた飛球だ。「頭には入っていた」と、上空を舞う浜風も計算に入れながら落下点を目指したが、目測を誤った。グラブを差し出したが、届かなかった。二塁打とされ、1死後に先発メンドーサが岡崎に決勝2ランを献上。記録には残らないミスから失った流れは、最後まで取り戻せなかった。
戦い慣れないセ・リーグ本拠地の洗礼を浴びた。甲子園は右翼から左翼へ吹く浜風が有名だが、この時期は上空を舞うことが多いという。セ公式戦でもフライ捕球に苦労する選手が多いことに加え、日本ハムにとっては2年ぶりの聖地。前夜から出場20試合ぶりに右翼の守備に就いた近藤も、初回と2回の右飛を戸惑いながら捕球していた。痛恨のシーンは守り慣れていない後輩のことも頭に入っていたはずの田中賢が深追いし、及ばなかった。「僕のミス。申し訳ない」と、ベテランは責任を負った。
超満員のスタンドから聞こえる大声援も、大きな敵となった。右翼の近藤か中堅の西川も打球に追いついていた可能性も十分あった。田中賢が背走するよりも捕球しやすい状況だが、ベストの選択を促す当事者や周囲の声も通らなかった。栗山監督も「たぶん声が聞こえていないと思う」と、振り返ったが、続けて「それはこっちが悪い。すいません」と、指示を徹底出来なかったことを悔やんだ。気まぐれな「神風」を味方にできず、連勝は3で止まった。攻守で不完全燃焼に終わったカード2戦目を糧に、今日4日の甲子園最終戦でやり返す。【木下大輔】



