前日3日にプロ13年目で1号を放った苦労人、阪神岡崎太一捕手(33)が、この日は初のサヨナラ打だ。延長11回に劇的V打。チームを連勝で2カード連続勝ち越しに導き、首位広島との1ゲーム差もキープ。貯金を再び10に戻す白星を運んできた。

<阪神の主な苦闘選手>

 ▼平塚克洋(阪神在籍96~99年)横浜、オリックス、阪神、西武と4球団を渡り歩く。96年の阪神移籍後、初めてレギュラーに定着。規定打席にも到達し、11本塁打。97年に17本塁打など在籍4年で345試合に出場。アニメのキャラクターに似ていることから「梅さん」の愛称で親しまれた。

 ▼吉田浩(同90~02年) 89年のドラフト6位で入団。新庄(同5位)と同期も、1軍デビューまでに6年。95年に初出場し、本塁打もマーク。「あごヨシ」のニックネームも。

 ▼中村豊(同03~07年)ドラフト1位で日本ハムに入団も主力にはなれず、02年オフにトレードで阪神に移籍。守備固めなどで活躍し、05年にはシーズン終盤の9月7日の中日戦で延長11回に決勝本塁打を放つなどリーグ優勝に貢献した。

 ▼高橋光信 (同07年~10年)中日を戦力外となりテスト入団で阪神に拾われる。07年8月31日に移籍後初の本塁打。自身413日ぶりの1発で初めて甲子園のお立ち台に上がると「早く恩返しがしたかった」と男泣きした。