中日ドラフト2位ルーキー京田が、6試合連続マルチ安打を記録した。66年のドラフト制以降に入団した新人では両リーグ通じて初めてだ。

 まず、初回先頭で中前にはじき返した。これが6試合連続の初回先頭打者での安打。5回の第3打席でも詰まりながら右前打を放ち、2安打目とした。

 「何とか波のないように仕事をしたいと思っている」と1番打者を任される責任感が数字に出る。試合後は好調の打撃について「僕は守備の選手。ヒットよりも、投手が打ち取った打球をアウトにできるようにこれからも頑張ります」と無関心だった。

 当初はプロのスピードに戸惑った。ただ、毎日試合に出ながら居残り練習もこなす体力がある。交流戦に入って打率を上げ、初めて打率3割に乗せた。悔しい敗戦だったが、攻走守において欠かせない存在だ。【柏原誠】

 ▼ルーキー京田が2安打を放ち、これで6月3日楽天戦から6試合連続のマルチ安打。ドラフト制後、新人で5試合連続のマルチ安打は、79年高代(日本ハム)81年石毛(西武)04年尾形(広島)10年長野(巨人)の4人がいたが、6試合連続は京田が初。