助っ人右腕が好調な虎を退治した。ソフトバンク先発のバンデンハークが、阪神打線を6回98球で0封し、6勝目を手にした。「1球1球に集中して、腕をしっかり振ることだけを考えていた」。初回。先頭糸井の中前打と盗塁で無死二塁のピンチを招いた。だが、198センチの助っ人はマウンドで冷静だった。2番上本を147キロの直球で見逃し三振に切ると、続く高山、福留は150キロ超の速球でバットに空を切らせた。

 「全体的にしっかり投げられたと思う。まっすぐがよかったと思う。自分の一番の球」。150キロ台のストレートと110キロ台のナックルカーブを軸に6回まで毎回の9三振を奪った。6回無死二、三塁のピンチも「点を与えるつもりはなかたったよ」と、主軸3人を凡退させた。これで一昨年の来日以来、本拠地ヤフオクドームは14試合に登板し11勝0敗。頼れる右腕が虎のキバをへし折った。【佐竹英治】