上原さんのように成功する! オリックス平野佳寿投手(33)が7日、大阪市内で海外FA権行使の手続きを行った。「海外を優先で考えている。年齢も年齢なので行くなら最後。不安はあるが、それ以上に向こうでやりたい気持ちがある」。世話になったオリックスへの感謝も交えながら、メジャー挑戦を正式表明した。国内他球団への移籍は選択肢にない。

 モデルケースとして頭に描くのが、今の平野と同じ33歳で海を渡った上原浩治(42=現カブスからFA)だ。「上原さんはプロ入り前から一番のあこがれ。40歳を過ぎても頑張っておられるし、刺激を受けている。上原さんみたいにコンディションを整えながら、できるだけ長くやりたい」。尊敬するリリーバーを手本に、米球界では息の長い活躍をしたいと考えている。

 既に代理人を通じ、複数のメジャー球団が興味を示していることを聞いている。これまでに米メディアはカージナルスが関心を寄せていると報道。平野は今後、正式オファーを待つことになる。「しっかり自分を評価してくれるところでやりたい。お前に任せたという熱意を伝えてくれる球団が一番」。契約がまとまれば単身ではなく、家族とともに移住予定という。【大池和幸】