アマチュア野球界の重鎮として知られる奧田裕一郎氏(75)夫人の喜代子さん(享年71)の『奧田喜代子を偲ぶ会』が23日、大阪市内のホテルで開催された。6月3日に急逝。プロ・アマ関係者ら約300人が出席した。

 明星-早大で野球部に所属した奧田氏は、社会人野球チームのクラレ岡山監督、プリンスホテル副部長などを経て、全日本野球連盟、日本学生野球協会、高野連理事などに就いた。武蔵川部屋の大阪後援会会長も務めていた。

 その多彩な人脈をもつ奧田氏を陰で支えたのが喜代子さんだった。野球関係者のみならず、角界、アマチュアスポーツ界の選手、関係者が、母親的存在として喜代子さんを慕った。

 この日の会では、奧田氏の長男・晴久氏、次男・充宏氏があいさつに立った。早大、プリンスホテル監督だった石山建一氏(75)も「永遠に喜代子さんの存在を心に刻みたい」と哀悼の意を表していた。