阪神が、FA宣言した大和内野手(30)との再コンタクトを狙う。26日、谷本常務取締役が「そろそろ、こちらから聞いてみてもいいかな、という話はしています」と説明。近く担当者が大和本人に状況をヒアリングする可能性が高くなった。大和を巡っては残留交渉を続けてきた阪神、獲得を目指すDeNA、オリックスの3球団による争奪戦が続いている。他球団との交渉解禁となった16日にDeNA、翌17日にオリックスと交渉に臨んだ後は熟考モードに入っている。

 大和は22日の球団納会、前日25日のファン感謝デーを欠席。依然、残留か移籍か五分五分の状況が続いているとみられ、悩める日々を送っている。今月末の選手会納会には参加する方向だが、決断は12月中にズレ込む可能性が高い。谷本常務取締役は「(選手会納会がある)その辺りで決まるのではないかな、と思います」と見通したが、阪神は長期戦となっても残留を信じて待ち続ける構え。来季V奪回に欠かせないピースだけに、じっくり腰をすえて交渉を続けていく。