今季全試合に出場した楽天の島内宏明外野手(27)が、まだまだ高みを目指す。5日、仙台市内の球団事務所で契約更改。約1時間に及んだ交渉後「サインはしましたが、言うことは言わせていただきました。初めて規定打席にも立ちましたし、金額的なこととか…」と渋い表情。最初の提示額から多少の増額を勝ち取り、2300万円増の5500万円(金額は推定)でサインした。

 球団からは現在の「35」よりも数の小さい背番号への変更を打診されたが「2ケタだったので」と拒否。「(松井)稼頭央さんもいないですし、いずれは7番を背負いたいです」。山崎武司-松井稼と継承された“楽天の顔番号”を実力でつかみ取る覚悟も決めた。

 6番センターで開幕先発を任されるなど、プロ6年目で初の143試合出場。打率2割6分5厘、14本塁打、47打点で、CS出場に貢献した。今オフには筋力の柔軟性を高めて身体機能を高める「初動負荷トレーニング」にも初挑戦する予定。「体が柔らかくなったら変われると思う」と、さらなる進化を求めた。

 外野は新人の岩見(慶大)、耀飛(あきと、関西・兵庫)ら長距離砲が加入。オコエや田中ら若手を含め、定位置争いは激化する。「フルイニング出たいというのはありますけれど、ホームラン20本が目標。もっとレベルを高く、全試合に出たい」。成績も金も背番号も、自他ともに納得する18年に向け、闘志を燃やした。【鎌田直秀】