楽天の星野仙一球団副会長が4日午前5時25分に死去した。70歳だった。明大の6学年先輩で中日時代に選手、指導者で共闘した、日刊スポーツ評論家・一枝修平氏がその死を悼んだ。

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 12月に殿堂入りを祝う会で会った時、少しやせたなと感じていた。でもあまりに突然で言葉がない。

 現役時代はONにも臆せず、内角を突いて打者がにらんできても、相手に向かっていく気迫を出す男だった。私は遊撃だったが、攻めの投球はリズムが良く、守っていても楽だった。

 89年オフ、私は阪神からの監督要請を諸事情があって断った。その時「大阪にいづらいでしょ?」と名古屋に呼んでくれたのが当時中日監督の仙ちゃんだった。ヘッドコーチを任されて一緒に戦ったが、中村武志らは「何で内角攻めんのや!」と鉄拳でボコボコ。でも期待の裏返しで愛情があったから、みんなついていったし団結していた。