DeNA今永が“筒香カーブ”習得に着手した。気温は1度。出身地の福岡・北九州市にある的場池球場が一面雪化粧となる中、自主トレを公開。キャッチボールで、パワーカーブを何度も確認しながら、投げ込んだ。「今日、初めていい感じでつかめた。理想は130キロ切るくらいのカーブで、カーブを待っている打者には押し込んで、待っていなかったら泳がせたい。段階としては、まだ30%くらい」と試行錯誤する。

 昨秋の日本シリーズで敗れたソフトバンク中継ぎ陣に着目した「全員、パワーカーブが多い」という筒香の助言からヒントを得て新球種に選んだ。武田や石川の動画で研究。そのカーブを生かすため、自身の長所は忘れていない。「真っすぐの質はずっと求めていかないといけない。そこに新球種があれば、早く決着がついて球数を抑えられる。現状維持ではなくて、進化しないといけない」と、投球の幅を広げる。

 自主トレに同行する楽天・森から新たな吸収も惜しまない。楽天の一部投手陣が行うバドミントントレも取り入れた。昨季11勝でチーム最多勝。開幕投手筆頭候補は「月2勝以上はしたい。登板の半分以上勝つことを考えると、目標は15勝。このプロ3年目で、どうジャンプアップできるかどうか」。成長曲線は今季も上昇カーブを描く。【栗田成芳】