中日岩瀬仁紀投手(43)が13日、鳥取市のトレーニング研究施設「ワールドウィング」で同僚の山井らと行う自主トレを公開した。

 現役最年長は今年初ブルペンに入り捕手を座らせ、習得に励む新球のチェンジアップを含む約20球を投じた。「まだ投げるつもりはなかったんだけど…」と苦笑い。スパイクを履かずアップシューズのままの投球だったが、快音を響かせた。

 投球を見守ったトレーニング研究施設「ワールドウィング」の小山裕史代表は「普通のチェンジアップではない。今までになかった魔球。岩瀬君のフォームだから投げられる球」と太鼓判。プロ20年目を迎えてもなお挑戦し続ける左腕は「とにかくチームを強くしないとお客さんも楽しくないし、選手も楽しくない。自分もそこに加わりたい。出た試合はなるべく抑えたい。あまり個人のことを考えるのではなく、チームのことを考えたい。個人としては、1シーズン乗り切ることだけ考えます」と意気込んだ。