東都大学リーグの東洋大にまた1人、ドラフト候補が頭角を現した。1日、埼玉・川越市内の同大グラウンドでセガサミーと今季初のオープン戦を実施。杉本泰彦新監督(58)の“初采配”は0-0で引き分けたが、先発の上茶谷(かみちゃたに)大河投手(3年=京都学園)が、最速149キロをマークし、5回1安打無失点。強烈なインパクトを残した。

 この日、最速150キロをマークし、1回を無失点に抑えた甲斐野(かいの)央投手(3年=東洋大姫路)、この日の登板はなかったが、最速153キロ右腕の梅津晃大投手(3年=仙台育英)はドラフト上位候補に挙がる。野手では、主将の中川圭太内野手(3年=PL学園)も注目される。

 昨秋は最速145キロだった上茶谷が、この冬に急成長を遂げた。2月のキャンプ初日に146キロをマークし、翌日には最速を149キロに更新。「いきなり上がったので、驚いた」と本人も目を丸くした。「同級生にいいピッチャーがいるので、自分も負けたらあかんなと思っています」。切磋琢磨(せっさたくま)し、さらなる成長を誓った。