マリナーズ・イチローの古巣に、イチロー2世が登場だ。オリックス4年目の宗佑磨(むね・ゆうま)内野手(21)が、オープン戦4号を放った。巨人ゲレーロと並ぶトップで、日本人選手では最多。ロッテ戦(ZOZOマリン)に1番左翼で出場し、5回に左越えソロ。1軍通算13試合出場にとどまる4年目が、今オープン戦で8戦4発4盗塁の大ブレークだ。オリックスの細身の左打ちで、1番で、外野手で、パンチ力のある俊足巧打といえば…。イチロー再来、スター誕生の予感だ。

<宗佑磨(むね・ゆうま)アラカルト>

 ◆生まれ 1996年(平8)6月7日、東京・武蔵野市生まれ。

 ◆球歴 小3で野球を始め遊撃手兼投手。玉縄中では軟式野球部に所属。横浜隼人では高1の秋から外野手としてベンチ入り。甲子園出場経験はなし。14年ドラフト2位でオリックスに入団。

 ◆父親はギニア人 ギニア人である父のルーツを身近に感じるため、中3の冬休みに近国ガーナの首都アクラを訪問。呪術師から贈られた「ジョパタ」と呼ばれる幸運のブレスレットを着けて入寮した。

 ◆奇抜な髪形 両サイドを刈り上げて中央をシルバーに染め上げる独特のヘアスタイル。本人いわく「人と違うことをやって目立つ。攻めの気持ちでやりました」。

 ◆目標はケン・グリフィーJr 目標の選手はアメリカ野球殿堂入りしている元マリナーズのケン・グリフィー・ジュニア。メジャーの歴史でも屈指のオールラウンドプレーヤーに「お尻がヤバイ」とぞっこん。

 ◆サイズ 181センチ、78キロ。右投げ左打ち。

 ◆年俸 推定年俸は650万円。