3軍調整中の巨人ドラフト1位の鍬原拓也投手(21=中大)が25日、神奈川・相模原市の青学大グラウンドで行われた青学大とのプロ・アマ交流戦で先発。プロ初実戦を2回1安打無失点で飾った。

 力強い直球で押した。1回1死、青学大2番前川を直球で追い込むと、最後は外角低めへこの日最速149キロで見逃し三振。続く3番浅井にはカーブ、スライダーと2球で追い込み、高めの147キロ直球で空振りと連続三振を奪った。

 2回は1死から左前打、一ゴロを挟み四球で、2死二塁と得点圏に走者を置いた。それでも後続を140キロ中盤の速球で中飛に打ち取り、2奪三振1四球25球でマウンドを降りた。

 1月9日の新人合同自主トレで上半身のコンディション不良が判明し、春季キャンプは3軍スタート。順調に回復を続け、21日の常盤大戦でのプロ初実戦を予定していたが、雨で日程が変更となっていた。初実戦を終え「いろんな不安や難しいことがたくさんあったので、やっとという気持ちです。まっすぐの回転を意識して空振りが奪えたことは収穫。これから状態を上げていって、長いイニングを投げられるようにしていきたい」と振り返った。

 26日が22歳の誕生日。1日早いバースデープレゼントを自らの腕でつかんだ。