阪神ナバーロが来日初アーチを放った。2回先頭で迎えた第1打席。DeNA今永の134キロ変化球をジャストミートし、右翼席上段まで運んだ。

 「強くボールを捉えることを心がけてスイングした。ホームランは狙っていたわけではないが、ライナー性の強い打球を打つことを意識していました」

 来日1号がロサリオとの競演弾となり、喜びはひとしお。「2人で情報をやりとりしながら打席に入っている。スイングの指導もしてくれた。2人で打ててうれしいよ」。入団当初、2軍調整中のロサリオとしきりにコミュニケーションをとり、陽気に談笑する場面もあった。日本での“先輩”のサポートに感謝。勝ち越しアーチで恩返しだ。

 試合前には敵将ラミレス監督からも「途中加入は難しいが、情報を集めて頑張れ」と激励された。日本での成功に向け、学ぶ姿勢は惜しまない。勤勉な助っ人が、大きな足跡を刻んだ。