予告アーチで元気を届ける! 巨人岡本和真内野手(22)が、今日24日のヤクルト戦(倉敷)に向けて口元を引き締めて誓った。「僕のことはみんな知らないと思いますよ。ちゃんと分かってもらうためにも大きいのを打ちたい」。23日、チームは遠征先の広島から移動し、西日本豪雨で被災した倉敷市真備町の野球チームの小中学生128人と岡山市内で交流。岡本はシンプルにグラウンドでの活躍を約束した。

 チームは首位広島に3連敗で自力優勝の可能性が消滅するなど苦境に立つが、岡本自身は地方球場との相性は抜群だ。今季ここまで8試合で打率4割8分5厘、4本塁打と打ちまくっている。「(理由は)分からないけど、今は連敗をしているので、とにかくしっかりと打てるように頑張ります」。自宅が浸水被害に遭った中学3年の長尾太夢君からは「おもしろくてすごいプレーヤー。明日はホームランを打ってほしい」と懇願された。

 巨人は24日の試合に子どもたちを招待する。岡本はプロ野球選手として被災地に元気をもたらし、4番としてチームを救うことが使命になる。10試合連続安打中と猛暑の中でも調子を維持。20日広島戦以来となる1発を狙う若き主砲は「熱中症には気をつけて、明日は大きな声で応援してください」と呼びかけた。打って、勝って復興支援につなげたい。【為田聡史】