3本の矢で強力カープ打線を止めるぞ! 阪神は今日24日からの本拠地広島3連戦へ、3人の「今季初物」を先発に立てる。初戦はもともとカープに相性がいい岩田、2戦目は19歳才木、3戦目は復調気配の藤浪を投入予定。才木は自身初の広島戦となり、岩田、藤浪も今季初対決となる。

 首位独走中の広島とは現状10ゲーム差。金本監督は直接対決の重要性を問われ「そらそうですよ。そう思いますよ」と力を込めた。相手打線は、3タテを食らわせた20日からの巨人3連戦で計25得点を記録。前日22日には6点差を逆転する暴れっぷりを見せた。指揮官は「野手の力はすごいわな。選手みんながピークやから」と警戒した上で「打ち勝とうと思うと、どうやろな。どうやったら勝てるか。抑えるのが一番やけどな」と期待した。

 岩田は23日、甲子園で投手指名練習に参加。実際にマウンドで投球して感触をチェックする場面もあった。昨季の広島戦成績は3試合先発で防御率3・18と上々。それでも「相手は王者なんで、ぶつかっていくだけです。どんどん勝負していきたい」とチャレンジャー精神を強調した。

 藤浪も思いは同じだ。「セ・リーグで一番強いチーム」とした上で「警戒すればするほど自分の首を絞めることになる。慎重になるところはなるけど、基本的には大胆に力勝負できればと思います」と計画。絶不調に苦しんだ昨季は広島相手に防御率8・31と打ち込まれたが、同じ轍(てつ)を踏むつもりはない。先発陣の粘りが勝敗に直結する可能性が高いだけに、3人とも初回からエンジン全開で腕を振る。【佐井陽介】