ヤクルトが逆転勝ちで5連勝を飾り、巨人を抜いて単独2位に浮上した。

 2点を追う5回、坂口、青木、山田哲の3連打で1点差にすると、4番バレンティンが左翼5階席へ飛び込む23号逆転3ラン。7回にも中村のセーフティースクイズを巨人岡本が野選して追加点。5-6と1点差に迫られた7回2死一、二塁では、中沢が亀井封じに成功。8回1死満塁のピンチでは、風張が長野と吉川尚を打ち取る好救援を見せた。

 勝ちパターンで見せる継投策ではない起用を選択した理由について、小川淳司監督は「どうしてもこういう(競った)展開になると同じ投手の登板になる。使っていかないといつまでも使えない」と説明。「中沢と風張がよく頑張ってくれた。絶体絶命のピンチだった。リリーフ陣なくして、この勝利はないと思っている。(バレンティンの特大アーチは)あそこまで飛ばさなくても、という当たりだった。山田とバレンティンという、打つべく人が打って得点できたのは大きい。その上でリードを守ったから価値ある1勝。(2位は)まだ終わりじゃない。順位は1日ですぐに変わるので気にしていない。とにかく明日、連勝が続くように必死になって勝ちにいくだけ」と引き締めた。