うなる直球で、阪神才木が広島打線を押した。150キロもマークした直球を軸に組み立てた。5回0/3を投げて4安打3失点(自責2)でプロ3勝目をマーク。1点を追う3回には2番菊池を左飛の後、3番丸、4番鈴木を連続三振。流れを断ち切り「野手の方々に点を取っていただいて、守備でも本当に助けていただきました」と謙虚に振り返った。

 反省の多い試合だった。1回2死から連続四球を与えて松山に先制適時打を許した。前回登板でも1回に失点。「同じ失敗を繰り返してしまった」と視線を落とした。2回以降は立ち直ったが、6回には先頭のバティスタにソロを被弾して降板し「中継ぎの方々に負担をかけてしまいました」。金本監督は「攻めきった上で打たれるのは仕方がないんですけど、逆球の抜け球っていうのは反省してほしい。才木に対する期待は我々はもっと高い」とたたえながらも注文を付けた。勝って成長し、才木はどんどん強くなる。